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『アニ民322人目』青二プロダクション チーフマネージャーの五十川(いそがわ)愛さん
- 2018.04.05
今週のアニ民は青二プロダクション チーフマネージャーの五十川(いそがわ)愛さんです。ここではいつものように五十川さんをいそさんと呼びます。気がつけばいそさんと会ってもう20年になるそうで、そこは前回の81プロデュース鈴木さんと同じ時間を歩んでいます。
いそさんはAPUスタジオ担当、というわけでこのスタジオで収録される作品全部に関わってるのですね。「名探偵コナン」に出演いただく青二プロの声優さんは全員いそさんのご手配になっているのです。なのでコナンでは蘭ねーちゃん役の山崎和佳奈さん(=わかちゃん)を筆頭に、特に今は安室透役の古谷徹さんがスタジオにくると必ずいそさんはいます。とは言っても青二プロの所属声優さんは多いのでいそさんの仕事量もハンパないですが。
その仕事ですが、キャスティングされたオーダーをスケジューリングするのは当然として、音響スタジオとの連絡や収録内容のチェックなど多岐に渡ります。声優本人の健康状態も含めたケアも欠かせないし、その気配り采配?は見ていてクラクラするほど。
そんないそさんですが、実は子供の頃は音楽業界のバンドマネージャーみたいな裏方スタッフの仕事をしたかったそうです。元々表に出ることには興味はなく、音楽マネージメントのコースがある専門学校に通ったそうです。人並みの女の子のように「Dr.スランプ アラレちゃん」や「ドラゴンボール」などは見てたそうですが、そもそも声優というものに興味はなかったそうで、ではなぜ声優プロダクションに入ることになったの?本人に聞くと、
「出身の関西には吉本か、演歌の事務所しかない。新卒での就職先は東京しかなかった。夢を叶えるには東京しかない。そして通っていた専門学校には青二プロスタッフとのつながりがあった。学校側としては学生をマネージャーなどで雇って欲しいという営業面があって、タイミングの良い流れがあった。関西から東京に出るにはその就職を決めて親を安心させ、青二をステップにしようと思っていた。」
ってオイオイな感じですよね。というわけでアニメに対しても声優に対しても一般的以上の知識も興味も無いいそさんが、青二プロの人という風土に触れて何かが大きく変わります。人と仕事をしていく、人を好きになっていく、仕事を好きになっていく…。それまでアニメなどが好きじゃなかったからかえって続けられた、ってなんだか説得力あったりします。
わかちゃんはいつもほんわかとしてるから、先輩なのにいろいろお世話をしたくなるそう。で、そのお世話の度に「ありがとう、いそちゃん」って返ってくる、これはなんだかステキな関係です。そして今、青二プロにはいい営業マンが揃っている、マネージャーが誇りを持ってやっている、と自信を持って言えるといそさん。ジュニア、準所属、所属、など役者の立場が独特なエリアになってる巨大な職場に入って20年経ち、この世界が見えれば見えるほど、その視界も大きくなり人の面白さも深さもわかってくる。もう今は大好きな声優さんたちに囲まれそしてサポートしながらどんどん先へ歩いていくいそさん。前回の鈴木弘子さんの時にも言ったけど、スタジオでいろいろ話すのも大切だけど、収録後の打ち上げ食事などにもたまには参加して下さいね。