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『アニ民321人目』株式会社81プロデュース 営業1部 マネージャーの鈴木弘子さん
- 2018.03.22
今週のアニ民は株式会社81プロデュース 営業1部 マネージャーの鈴木弘子さんです。平たく言うと高山みなみさんのマネージャーさんであります。ここではいつものように鈴木さんのことをひろこさん、と呼びます。
ほぼ毎週の「名探偵コナン」のアフレコスタジオで会えるスタッフは、高山さんを筆頭に大勢いますが、ひろこさんもその一人。必ずここで会えるということが、お仕事伝達やいろいろなお願いごとについて、良いリズムとなってます。なので、スタジオで会うと、とりあえず「なんかいうことなかったっけ?」と考えてしまうのはボクとひろこさんの間では毎度お互いさまのコト。そんなリズムを作ってもう20年になるんですね。
ひろこさんは群馬県出身。ライブ・イベント制作など音楽関係のスタッフを目指して専門学校で勉強。「コンサート関係の仕事を」と思ってひろこさん、学校の先生に紹介してもらったのがインディーズバンドなどが所属する事業制作事務所。そこがウインドウズ95などのパソコンスクールを始め、そのスタッフとなったそうです。そこで音声収録をしてCD–ROM制作に携わり、その音声を発する声優さんやそのマネージャーと親しくなります。そんな中で紹介してもらったのが81プロデュースのスタッフ。
マネージャーとしてはこのアニ民でも紹介した声優の吉田理保子さんと同期スタートであったことが、ひろこさんのマネージャー人生を左右します。一流の声優でありながらマネージャーの道を選んだ理保子さんから、役者寄りの考えを学び役者の望みを感じる。どんなことであれ影響を受けるのは当然ですよね。でも正直言ってありがたくもあり反抗したこともあり、それが今のひろこさんというマネージャーを形作ったコトは間違いありません。
で、高山さんについて20年。一番気をつけていることは情報共有って言います。各方面からのいろんなオーダーがあり、それらについてハンドリングしますが、マネージャーの段階で判断したり止めたりはせずにどんなこともまずは伝える。事務所と役者の両者を見据え、他の役者も含めて一番フィットするスケジュール取りを目指す。81プロデュースではマネージャーの担当役者範囲は実はプロダクション内全員だそうですって。それってすごい人数ですが、声優のマネージメントする会社特有の事例のようです。高山さん案件に関してもある程度社内全体を見渡してスケジュール立てをするようにしているそうです。
そうは言っても外から入ってくるオーダーを、いかに役者が気持ちよくこなしていけるかを整地していくのが最も大切なポイント。高山さんにとっては「とにかくひろこさんがいないと…」という存在で、ひろこさんとは特別な決め事がある関係だと聞きます。ずっとおつきあいしてきて、その関係がちょっとうらやましくもあり、頼もしくもある、ボクはそんな気がしてきています。
スタジオで「あ、ひろこさんがいる」と思うとなぜかちょっとホッとする、そんな笑顔が優しいひろこさん。「名探偵コナン」の成長に合わせて膨大なお願い事が山のようになってきていますが、引き続きよろしくお願いいたします。そしてお忙しいとは思いますが、収録後の打ち上げ食事会もたまにはおつきあい下さいね。