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『アニ民320人目』声優の興津和幸さん
- 2018.03.08
今週のアニ民は声優の興津和幸さんです。興津さんと初めて会ったのは2012年放送「輪廻のラグランジェ」この作品でモイドという役を演じてもらいました。この作品の内容は公式サイトを参照していただくとして、ポリへドロンの構成国家の一つ、レ・ガリテ国王の秘書的存在で主人公ヒロインの一人・ランのお目付役という立場。作品のテーマの一つであるウォクス(巨大ロボット)研究第一人者であり、作品を通じて陰謀を謀っていく立場。まあ要するに難しい役なんですが、なんというかひょうひょうと演じてくれたことを覚えています。
そんな興津さんは兵庫県淡路市出身、1995年の震災で町の雰囲気がガラッと変わった印象を受けた世代だそうです。小学校の時にTVで見てた「魔神英雄伝ワタル」「ミスター味っ子」に影響を受けて声優になりたいと思い始めます。その想いを持ち続け中学生には文化祭をがんばり、高校生では放送部に所属。その際、甲子園のアナウンス朗読コンテストで見事兵庫県一位!その勢いで大阪芸術大学に入学、放送学科・アナウンスコースで勉強。そして学生たちの劇団に入りつつ、声優の養成所にも通ってたり、すごく忙しく過ごしてたそう。そして養成所のオーディションに受かり大学卒業即上京、ウキウキで入った事務所がすぐに解散、ナレーション収録の現場で出会ったマネージャーのご縁で今の事務所に。…なかなか波乱万丈なのに順調に見えちゃう興津さん歴史です。
今回出演いただいた3月17日と24日放送の前後編「名探偵コナン 白い手の女」は実はコナン出演2回目だそうです。1回目は2015年10月放送「夢みる乙女の迷推理」の見事なダメ男役だったんですね。というわけで今回の興津さんの役どころは…これはぜひ放送をご覧いただきたいですね。演技が素晴らしいのは当然ですが、今回は特にあのラグりん2枚目モイドがここまで幅が広がったのか!と驚く名演技をご期待ください。
関西なので「アニメだいすき!」もしっかり見てくれてた世代で、YTVアニメからもかなり影響を受けたと言ってくれてボクは素直に大喜び。お酒は好きなんだけどちょっと弱くなってきたかも、と言いながらボクとワインをしっかりつきあってくれてサンキューです。で、趣味が怪獣ソフビだそうで、ご自分の部屋はソフビだらけだって。というか自分で好きなソフビを作りたいくらい、ってこれはちょっと珍しい入れ込みかも。でもソフビって作れるもんなの?
今は大学で一緒だった同級生3人でプロデューサー・ディレクター・役者となって不定期配信番組を続けているそうです。立場の違いを超えて3人でしゃべってるのが面白いという配信も第6回を数えてこれからの展望もいろいろあるそうで、なんだか会話からはステキな未来がいっぱい見えます。あ、これも興津だったんだ、と思われるような声優になりたい、っておっしゃってますが、もう充分その域にいますよね。これからもたまには飲んで、興津さんらしい幅広い2枚目声を耳にできますよう、よろしくお願いいたします。