-
『アニ民314人目』ティーワイエンタテイメント代表取締役会長・依田巽さん
- 2017.11.30
今週のアニ民はティーワイエンタテイメント代表取締役会長・依田巽さんです。アニ民、というには少し恐縮してしまう方ですが、ここでは依田さんと呼び書かせていただきます。
ボクが始めて依田さんにお会いしたのは今は無い「六本木ヴェルファーレ」にあったレストラン。おそらく2001年ごろエイベックスさんに「犬夜叉」の音楽全般をお願いしており、その打ち合わせ食事会を当時のエイベックス担当者・大下さん、高木さんらとしていた時、その個室に突然顔を出してくれたのが依田さんでした。当時はすでにエイベックスの会長をされてて、ボクはすごく緊張したのですが、ものすごくフランクにお話をしてくれて、音楽だけでなく依田さん自身のコトなど強く印象に残ったものでした。というのも、その場に顔を出した時に手に持ってたのはちょっとグレイトな赤ワイン。ボクがワインにはまり出した頃で、その話を聞いてわざわざ持参いただいたのです。今となってもそのワインも含めて強く嬉しく印象に残ってます。
その後の依田さんの行動に関しても、多くの人の知るところだと思いますが、2013年まで東京国際映画祭のチェアマンとして、またギャガ株式会社のCEOとして、文字通り世界をまたにかけて活躍される印象が強いと思います。映画配給会社として世界からも多くの名作映画を日本に送り届けてくれる会社のトップとして、いろんなシーンで精力的に行動されてるようで、それを年に数回あるワインを中心とした集まりや食事会でお聞きするのがいつもすごく楽しみ。その昔もワインを求めてオーヴェルニュの山奥のワイン収蔵家を訪問、素晴らしいワインをゲットし、リヨンの三ツ星レストランで痛飲した話などもうワクワクもの。
ボクからも年に1、2回、食事会にお誘いするのですが、依田さんからもユニークな集まりへのお誘いをいただけてそのメンバーがすごい!もちろん「金田一少年の事件簿」原作者・樹林さんも共通の仲間だし、漫画家や映画関係者もいてボクにとっては新鮮な会話の宝庫であります。最近アメリカ・カリフォルニア・ナパの山火事被害を受けたワイナリーなどのチャリティオークション会を主催されたカリフォルニアワインの大御所、中川一三さんも依田さんの尊敬する先輩。依田さんたちは時事の機に敏なメンバーの代表的な存在なんですね。
さて、依田さんをあえてアニ民とお呼びする理由は「犬夜叉」「ブラック・ジャック」の頃にエイベックスのトップにいらっしゃったということもありますが、とにかく映画業界も国内国外問わず、ちょっとしたアニメ旋風が吹いて来てる気がするからです。ギャガとして「劇場版 FAIRY TALE -DRAGON CRY-」や今年のアカデミー賞長編アニメーション賞を「ズートピア」と争った「KUBO クボ 二本の弦の秘密」の配給をはじめ、積極的にアニメ事業にも参入してます。当然映画業界でのアニメの存在感は、時間を経てさらに増してる、という想いを共有してくれてますよね。実は依田さん、この文章を書いてる?横にいらっしゃって飲食しながらアニメ談義に花を咲かせてくれてます。しかもつい先ほど帰国したというアメリカ帰りの状態で。ボクより大先輩でこの行動力!本当にエネルギッシュで頼もしいですし思い切りアタマが下がります。そういうワケですので、これからさらにアニメ映画の具体的なお話も相談させてくださいませ。もちろんワイン時間の共有ありきでお願いいたします!