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『アニメ村のステキな住民たち』アニ民169人目
- 2012.12.20
今週のアニ民は樫村行弘さんです。
名刺を見ると「Chief Executive Contents Officer」となってる樫村さんですが、ここではいつものとおりカッシーと呼ばせてもらいます。
カッシーと初めてお会いしたのは集英社・少年ジャンプの編集部あたり。おそらく僕が「シティーハンター」のアニメ化で奔走している1986年12月か翌1月のことでしょうか。直接担当ではなかったのでホントにごあいさつ程度だったと思います。
その後も編集者として辣腕をふるい「週刊少年ジャンプ」副編集長や「ジャンプリミックス」初代編集長などを歴任したというカッシー。ちなみに一番長く在籍したのは「週刊ヤングジャンプ」だそうで、あの人気を博したゴマアザラシ・ゴマちゃんの「少年アシベ」はカッシーが起こした作品だそうです。その後、堀江さん(アニ民67)らと集英社を飛び出し新出版社・コアミックスを設立。新雑誌「コミックバンチ」の2004年から07年まで2代目編集長として活躍されていました。
さて、お仕事はともかく、僕は20世紀末ごろから気心のしれた友人たちと情報交換をしながら食事やワインなどを楽しむ会合をするようになります。その最初からのメンバーにカッシーがいました。知らない仲ではなかったのですが、直接仕事はしていなかったのでいざお話してみると、ちょっと切り口の面白い新味な内容に興味がわいた記憶があります。
カッシーは見た目もそうなんですが、“寡黙で動じないおじさん”な感じと言っていいでしょう。落ちついた話し方でいろんな説得力が加味され、「それ面白いですね」とカッシーがいうことにはすぐに飛びついてついていった方がいい、という経験則を僕は持っています。本人が持つユニークなアンテナゆえでしょうか、いろんな情報に富んでいるので二人でいても飽きません、というか一緒にいると安心する感じ。ゴルフがうまいしカラオケもうまくて元気。僕より少し先輩でシングルな生活を謳歌してて、理想的なちょいワルおじさんってことになっちゃいますね。
今はモバゲーの方で電子漫画の配信やソーシャルゲームの作成にかかわっているお仕事を楽しんでいるそうで、相変わらずな守備範囲を持ったライフスタイルがうらやましいです。マンガ雑誌編集などの経験が幾方にも広がって個人的な趣味嗜好にもからんで今を歩く。というわけでここ10数年は僕もすぐ後ろについてきていますので、これからも公私ともにいろいろご指導をよろしくお願いいたしますです。