• 『アニメ村のステキな住民たち』アニ民74人目
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  • 2011.01.13

 今週は小学館 マルチメディア局 映像制作室 副室長 浅井認さんです。

 コナンアニメのクレジットでは「アソシエイトプロデューサー」となってる人ですが、まず15周年を迎えたコナンスタッフでも筋金入りの皆勤賞なのが浅井さんです。なんていったって僕らがTVシリーズを始める時の「名探偵コナン」原作の青山先生担当編集者だったのですから。もちろん初めて会ったのもその時ですが、それ以前の浅井さんの各部署における先輩たちを、僕がよく知ってたのもかなりの縁。その当時は青山先生との会話も基本的に浅井さんを通してするのがほとんどだったし、なにかにつけてアニメ制作のフォローをしてもらいましたね。

 コナンの中で一番浅井さんを感じることが出来るのはどこだと思います?実は服部平次や和葉の会話なんです。大阪府寝屋川市出身で関西弁ネイティブな浅井さんが基本的に平次や和葉の大阪弁監修担当。実際に文字になったり堀川さんや宮村さんの会話になったりすると微妙な変化が出たりするので、100%のものではない、とおっしゃる浅井さんですが、青山先生の原作のネームに、赤字で言葉直しの意見を書いていた姿が印象に残ってます。

 そんなわけでコナン15周年スタッフの重鎮ではありますが、浅井さんの凄いところは他にもあります。食事などのお店情報に詳しいのです。それもなかなか知られてないオシャレなタイプに強い。だいたい出会ったころからそのライフスタイルが、僕なんかと違ってちょっと上級なのは残念ながらしっかり感じていました。ルックスも体型もファッションも行動範囲も…。とにかく僕らプロデューサーたちが食事でもしながら打ち合わせしようかなど、なにかことあるとその場所設定は浅井さんが担当。おまかせにする事が正しいのはよくわかっているのです。

 我がYTV社内にも浅井さんを知る人はすこぶる多く、浅井さんが持っているYTV社員の名刺だけで、大きな名刺ホルダー本がいっぱいになってるとか。長年にわたりそーゆー交流を重ねてもらえるってなかなかないことなんです。

 それにしてもコナン15周年、本当にお疲れ様です。肩書きにあるように、今はコナンの映画やTVの作品つくり以外には、いろんな作品のDVDリリースや映画・映像に関わるお仕事を担当している浅井さん。組織の中での立ち位置が上がれば上がるほどそのテリトリーは広がっていくことでしょう。なので担当作品はいろいろ増えていくばかりですし、コンプライアンスという呼び声のもと、その作業は増すばかりだと思います。ですがぜひ仕事スタンスの軸は「名探偵コナン」にキッチリ残してもらって、15周年(原作は17周年です)を迎えたコナンの次の時代を、とにかく前向きに背負って担っていきましょうね。