『アニ民293人目』声優の小松未可子さん

今週のアニ民は声優の小松未可子さんです。「名探偵コナン」ファンを公言してはばからないチャーミングな小松さんをここではみかさんと呼ばせてもらいます。

ボクがみかさんと初めて出会ったのは2010年「まじっく快斗」のアフレコ収録でした。この時は劇場版「名探偵コナン 天空の難破船(ロストシップ)」に怪盗キッドが出るため、そのパブリシティとして、原作第1話「蘇る怪盗」をまず一本アニメ化して放送したもの。なので会った時期はその年の2月かな。ボクはみかさんの当時のマネージャーと仲が良く、でもコナンファンのお話はその時にはタイミング悪かったのかあまり出なかったような。でもその年から声優活動を始めたみかさん、それからの活躍はめざましく、数多くのアニメに出演してます。

そんなみかさんに子供の頃のコトを聞いてみました。

まず嬉しかったのがTVを見ながらの食事はご法度の家族だったのに、「コナンだけは良いよ」というお家だったって。当時のコナンは月曜日19時30分の放送。なので、ご両親も含めてみんなで月曜日の夕食だけはコナンと一緒に過ごしてくれたわけですよね～、感激なハナシだなぁ！だいたいコナンを見だしたのがコナンと同じくらいの年齢だったって、うーん、ボクが小五郎と同じ年齢でアニメ始めたのに似てる？そして学校ではドッヂボールを男の子と一緒に混じってやるおてんば活発な女の子だったとか。生徒会にも立候補して落選経験もあるって。人の話を聞いてまとめたり面倒見の良いところがあったとは本人の弁(笑)

今の仕事につくキッカケは、とにもかくにも倉木麻衣さんに憧れてたコトから。倉木さんみたいになりたい、歌手になりたい、の一心で倉木さんの事務所のオーディションを受けたくらい。そして吉本興業に所属。すごい！でも大学に進学、就活もあり学業に専念しようと事務所をやめる。でもしばらくしてやっぱり自分の目指したものにちゃんと向き合おう、役者をやってみようと再びオーディションを、今の事務所・ヒラタオフィスに所属することになったのでした。

そこでみかさんがすごいのはコナンが好きだとずっと言い続けてくれたこと。ならばとアニメのオーディションを受けさせてもらうことになり、男の子の声ながら見事「HEROMAN」の主役に。それからの活躍はみなさんご存知の通り。そして今回の「名探偵コナン」であります。

スケジュールにコナンが入ってるのを知った時、にわかに信じられず、「これは確定ですか？」と聞いてしまったとか。そう、それが「名探偵コナン エピソードONE 小さくなった名探偵」の和田陽奈役、なんと蘭ねーちゃんの空手のライバル。ずっと自分の中の目標にしてきたコナンに参加できると知って、本当に嬉しかったし、その役どころにファンとしてメチャメチャ震えたというみかさん。実際に原作でもすでに出てるんだけど、その時はそれより早い登場となった和田陽奈。しかも2時間SPで蘭との試合のシーンもたっぷり、ものすごく緊張したそうですが、素晴らしい出来でした。そりゃ燃えないわけないですね。

そして今回のコナンは1月28日と2月4日放送の「千葉のUFO難事件(前後編)」。ちょっと押し出しが天然な？JKキャラは、みかさんのおかげでしっかり根付いているので、今回の事件でのUFO証言も妙にバッチリです。そしてその和田陽奈というキャラの名前ですが、なんと2年前、青山剛昌先生のお正月イベントでその名のご本人が勝ち取ったものだとか。

こんなふうにコナンに憧れてたみかさんが、しっかりとコナンの世界を背負ってくれたことに、すごく深くじんわりした感銘を受けます。21年という時間の魔術とでも言うのでしょうか。年齢や経験は重ねてみるものです。さて料理が好きで最近車の免許を取ったばかりというみかさん。料理もしたいし、車も買いたいし、でも、この「声優」という仕事も突き詰めていきたい。希望や生きがいをもらったこの業界ですが、継続すると言うことがいかに難しいかも感じてるそうです。でもそれら全てがみかさんの大きな夢なんですよね。どうかこれからもコナンに対してもその大きな夢をしっかりつないでいって下さいね。