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『アニ民274人目』声優の立木文彦さん
- 2016.04.14
今週のアニ民は声優の立木文彦さんです。「名探偵コナン」では“ジンとウォッカ”のウォッカとして第1話から登場してもらってる立木さんと、初めて出会ったのはやはりこのアフレコの時。実は第2話から収録開始してるので第1話でも収録2週目に会ってることになります。この頃「バケツでごはん」にも出演いただいたので、1996年の前半の月曜19時台アニメは両方ともお世話になっていたのですね。
だいたい立木さんと言えばその低音でダイナミックなナレーション。特に「総合格闘技イベントPRIDE」などでは特に有名ですが、番組ナレーションでは各局にまたがり活躍されてます。CMナレーションもいっぱいあるし、最近はNTV系のバラエティ番組でも声を聞かない日がないくらい。「嵐にしやがれ」なんてナレーションしている立木さんのしゃべり声イメージがタイトルを決めたんじゃないか?と思えるほど。(ホントは逆でしょうが…。)さらに「世界の果てまでイッテQ」なんて、生ナレーションにも挑戦したとかで、もう番組のキャラクターになっちゃってますよね。いずれにしろ番宣スポットCMも良く聞くので、みなさんのお耳に思い切り届いている声の持ち主になります。
ボクはウォッカももちろん大好きですが、一番印象に残ってるのがTVアニメ「ブラック・ジャック」のオープニングナレーションです。最初のオープニングテーマ曲 Janne Da Arc「月光花」の歌が終わる頃に流れた「神のようなメスさばき、奇跡を生み出す命の芸術家、時代が望んだ天才外科医、その名はブラック・ジャック」というナレーション。コナンでもやっていることですが、初めてこの番組を見る人でも、冒頭にこの文章を聞いてこれはどんな番組なのか、という理解を早めてもらう手法です。その声のイメージを当時の音響監督・伊澤基さんと話し合って、ブラック・ジャック役の大塚明夫さんじゃなく、あえて立木さんの声にお願いすることにしたのでした。名曲「月光花」に続き、立木さんの声でその名はブラック・ジャック!と声高に言ってもらったことで、番組自体のモチベーションもすごく上がったことを覚えています。ちなみに立木さんご本人も、このナレーションは強烈に印象深かったとおっしゃってくれているんですよ。
他にも「金田一少年の事件簿」「犬夜叉」「エンジェル・ハート」などでもお世話になっているのですが、やっぱり20年を超えて長きにわたっての「名探偵コナン」ははずせません。でもジン役の堀之紀さんも言っていますが、あまりに番組に登場しなさ過ぎるんですよね。まあこのジンとウォッカがバリバリ行動するようになると、なんだか番組のエンドが見えてきそうでボクらスタッフもハラハラしちゃうでしょう(笑)
でも今年はアニメ20周年でコナン劇場版も20作目。というわけで、既報の通り劇場版「名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)」はジンとウォッカがポスターにも登場。コナンと黒ずくめの奴らとのサスペンスミステリーなっている、という事で久しぶりにスタジオで立木さんにお会いできました。「一歩引いた立場で事態を見ている。これがウォッカのプロ意識です。あまりオモテに出ず印象薄く見えますが、カゲでちゃんと動いているのでご安心下さい。あと今回の劇場版ではウォッカのカウントダウンも思いきり見どころ聞きどころです」だそうです。うわあ、やっぱり今回もしっかりコワいウォッカなんだよね〜。ちょっとうっかりするウォッカも魅力ですが。
あれは何年前でしたっけ、ある公園でばったり出会ったことがありました。お互い年に一回行くか行かないかの場所なのに強いご縁を感じたものです。さらに堀さんと立木さんと一緒にアフレコ後に思い切り飲んだことがありました。このお二人は“ジンとウォッカ”と正反対、強烈に愉快なキャラクターのおじさんです。二人とも話し出したら止まらない、楽しいお酒の飲み方はさすがの「酒コードネーム」の持ち主ですね。とにかく立木さん、これからも江戸川コナンの永遠なるターゲットとして、素晴らしいパワフル低音パワーをボクたちに浴びせていって下さいね!