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『アニ民262人目』松井玲奈さん
- 2015.09.17
今週のアニ民は松井玲奈さんです。ここでは玲奈ちゃんと呼ばせてもらいます。そして果たして玲奈ちゃんをアニ民と呼んでいいか問われるところですが、「電波教師」ヒロイン鑑純音(かがみすずね)を半年努めていただいたので、その感謝の意も込めてここに書かせてもらいます。玲奈ちゃんと初めて会ったのは「電波教師」のオーディションでした。確かお仕事後の22時半からという遅い時間にスタジオに来てもらい、とりあえずマンガを読んでもらってそのキャラを演じてもらったのです。
ご存知のように「電波教師」にはステキな女性キャラが満載で、ヒロインの純音以外にも何人かのキャラクターを演じてもらいました。ご自分でも声が低いことを気にされてますが、女性キャラとしてはそのハスキーさが際立って逆に強い個性となります。ボクは迷わず玲奈ちゃんを純音役に押したのです。
忙しいスケジュールを縫って玲奈ちゃん一人の抜き収録になることが多かったのですが、一人だけだとちょっと広すぎると思われたスタジオに、まったくひるむことなく毎回明るく喜怒哀楽をマイクにぶつけてもらいました。実際兄・鑑純一郎を“アニィ”と呼ぶ、純音としてのキャラを最初から最後まで全くブラさず演じられたのには驚かされました。ボクはやはり叫ぶ時の純音が好きですね。
そしてご縁があるのかな?と思ったのは番組の放送期間内にSKE48を卒業する、という特大イベントがあるとわかった時です。誰でも人生の節目というのはあるものですが、玲奈ちゃんとしても声優初挑戦番組放送中に次へのステップを踏み出すなんて想像もしてなかったんじゃないかなあ。
というわけでボクにとっても、いろいろイベント付いた夏の総決算になるようなコンサートに行ってきました。「松井玲奈SKE48卒業コンサート2588DAYS」in豊田スタジアムであります。各色のサイネージが一糸乱れずリズムを刻む中、巨大なステージでは何十人ものメンバーの歌と踊りが続きます。こーゆーのはやっぱりライブですよね~。臨場感もスゴイし45000人という満席の観客の熱気も含めてなんというか、ノリの波に身をゆだねる快感ってわかりますよね。
進行途中で乃木坂46からのメンバーメッセージがVTRで贈られた、と思いきや実は神宮球場からの生中継だったりするサプライズがありました。これには驚かされました!TV人間としてよくわかりますが、このサプライズ中継、準備といいタイミングといい演出といい超驚異的でナミなコトではありません。いかに玲奈ちゃんの卒業が大きな出来事になっているのかがよくわかります。
それにしてもSKE48、この大勢のメンバーを配置して、楽曲のテーマにも触れながら進行するステージ演出もたいしたものです。こんな中で玲奈ちゃんはトップを走り続けてきたんですね。アリーナをタテヨコぶち抜いた十字架型花道を縦横無尽に踊り駆け抜ける、この人数だから出来る最高のエンタテイメントを堪能してしまいました。
そう言えばこの会場になった豊田スタジアム、一応映画「名探偵コナン 11人目のストライカー」の舞台だし、ボクの実家まで歩けちゃうくらいの故郷だし、こーゆー嬉しいエンというかエニシをしみじみ感じながら、同じく愛知県出身の玲奈ちゃんの歌声を聞きつづけていました。最後の曲は玲奈ちゃん自身のSKE期間を表現したソロ「2588日」。時に聞こえる「電波教師」ヒロイン・鑑純音の声も楽しみながら、すごく心地よい気持ちでしたよ。松井玲奈さん、SKE48ご卒業、本当におめでとうございます!
考えてみるといつもアフレコでは、マイク前の演技は動きがあっても、静の玲奈ちゃんを見ていたことになります。ということは全身全霊を込めたパフォーマンスは正反対の動の玲奈ちゃん。静から動まで彼女のすべての表現が、これからはもっと大きくなって、大きく言えば国を揺るがすような大女優さんになるのでしょう。でも玲奈ちゃん、これからもアニメの声優を「電波教師」から始めたことをどうか強く支えにして、ぜひ声優もがんばってくださいね。