• 『アニ民254人目』声優の田所あずささん
  • 『アニ民254人目』声優の田所あずささん

  • 2015.06.11

 今週のアニ民は声優の田所あずささんです。前回の日記でも書いたように「スワラジ」に出演してもらって、よりその人柄にふれさせてもらったあずささんのことを、この文章から“あずちゃん”と呼ばせてもらいます。

 あずちゃんと初めて会ったのは今回の「電波教師」アフレコからですが、作品のオーディションでも声を聞いていました。今回印象的だったのはあずちゃんの成長ぶりです。実はあずちゃんとは出会っていなくても、その声とは4年前から接点があったのです。

 ホリプロ所属のあずちゃんのマネージャーさんは金成さんと言います。後輩の電通・斎藤くんがYTVに彼を連れてきたトコロからお話は始まります。タレントスカウトキャラバンで有名なホリプロが、初めて声優に特化して開催した「第36回タレントスカウトキャラバン」をしたのが2011年、決勝があったのがその年の10月10日のこと。金成さんはこのイベントの中心人物として活躍、そこで見事にグランプリに輝いたあずちゃんのボイスサンプルを持ってきてくれたのです。

 それを聞いた印象は、例えば美人声でもなくツヤツヤでもない、言ってみれば普通の女の子の声でした。もっと強烈個性な声を想像してたので、そういう意味では「ちょっと変わった声だな」と思った記憶があったのです。それが今回「電波教師」キレッキレダンスで歌う式島切子役のオーディションでは見事な変貌、いや成長ぶりを披露。スタッフ内打ち合わせでもあずちゃんは早々にキャストとして決まったのです。

 本人のモットーが「明るく元気に後ろ向き」…なるほど言い得て妙です。というか後ろにも何かエネルギーを与えている、一緒にいるとそんな大きさを感じます。「犬夜叉」に強く影響を受けたとかで、嬉しくて聞いてみたところ、正確にはTVシリーズのDVDを最初から借りて通して見てくれてたそう。たずさわった作品が声優に憧れるきっかけになったという事実が、僕の全身を温めてくれます。

 「スワラジ」ゲストに来てくれたあずちゃん、あまりの楽しさに時間があっという間に過ぎました。グランプリになる前、茨城県から上京し、秋葉原のメイド喫茶に入ろうとして入り口で戸惑っちゃうそんな普通の女の子。文字通りテニスに青春をかけ、体育会系の友人関係で過ごし、自分の声優や歌手的才能など一切気づかずここまで来ちゃったラッキーレディであります。

 そのラジオで、僕自身の滑舌の悪さゆえか、“あずさちゃん”ってうまく言えなかったともあった、って言ってたら“ころあず”っていうニックネームもあるよって。うーん確かにカワイイが僕はやっぱりあずちゃんがいいかも。あずちゃんの明るい笑顔や前向きなオーラが、なんとなく明るく甘いフルーツ(やっぱりアンズかな?)を感じさせてくれたりするから。

 テニスで鍛えたその腕でラジオアシスタントの前川涼子ちゃんとの腕相撲勝負はすごかった。ここ一番という時に出せる瞬発力は比類ないものでしょう。これは「電波教師」切子のキャラクターそのまま当てはまりますね。どうかこれからも切子をはじめとして、あずちゃんらしい、キレの良いステキなキャラクターを演じて行ってくださいね。