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『アニ民253人目』声優の細谷佳正(ほそやよしまさ)さん
- 2015.05.28
今週のアニ民は声優の細谷佳正(ほそやよしまさ)さんです。「電波教師」で神谷浩史さん演じる鑑純一郎先生に、好むと好まざるとに関わらずいろいろ指導されてしまう七海征十郎を演じてもらってる細谷さん。実は僕が初めて出会ったのは神谷さんの時と同じく、映画「神☆ヴォイス」なんです。
映画ではドラマのクライマックスを占める公開オーディション「V-1グランプリ」の司会進行役でした。植村なおみYTVアナウンサーとコンビで、いろんなハプニング満載のイベントをシナリオ以上に取り仕切ってもらった記憶があります。司会なのでもちろんスーツ姿、その「ピシッ」とした姿は今思えば、まだ新人エリアだった細谷さんのその後の成長を物語っていましたね。羽佐間道夫さんや野沢雅子さんら大御所も巻き込んで、超盛り上がったオーディションシーンは、やっぱり収録としては簡単には終わらず…あの日は早朝から深夜までかかってしまいました。その進行仕切りはさぞかし大変だったんじゃないかと思います。
そして、それまでもそうだったんですが、その後の細谷さんの活躍ほど目覚しいモノはありません。「ちはやふる」「黒子のバスケ」「坂道のアポロン」「君のいる町」などその出演作を並べるだけでもキリがありません。よくもまあこれだけの期間にこれだけのキャラクターを演じることができてるなあ、とただただ感心するばかり。
そんな中で今回お願いしたのが、「電波教師」での数少ない男性キャラ・七海征十郎という役です。だいたい細谷さんの声の魅力がすごいことはみんなわかっていました。今までの各キャラクターで、2枚目を中心に少年から青年まで定評のある実力はみなさんご存知ですよね。と思いきや七海みたいな大柄な野太い声もまるでOKだったんです、というか、こっちの方が得意キャラクターじゃないの?って思えるくらい。
細谷さんは自分の父親とのわだかまりから、これまでの半生でかなりいろいろあって銀杏学園の生徒としてここまで来ている七海、という豪快な直球男子のオモテウラを見事に演じてくれてます。そしてそんな彼が鑑先生一派の一人を占めている今の立ち位置や存在感も大したもの。そう言えば最近の「進撃の巨人」ライナーブラウン役もそっちのタイプかなあ。
2007年「テニスの王子様」白石蔵ノ介役がきっかけでブレイク、そのキャラクターソングでも一躍大ヒット歌手の仲間入りをして、今最もキャラクターソングを歌っている1人でしょう。ラジオの方もキャラクター絡みはもちろん、細谷さん自身のパーソナリティー番組も楽しそうです。なので願わくは、そんな細谷さんの時間をもう少しいただいて、会話を通して細谷さんそのものと通じてみたいものです。「神☆ヴォイス」のあの一日を一緒に過ごした役者の、その後のまぶしい成長を目の当たりに感じながら。