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『アニ民245人目』声優の池田秀一さん
- 2015.01.15
2015年最初のアニ民は声優の池田秀一さんです。
もう僕がここでわざわざ説明する必要がないほど池田さんは著名ですよね。「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブルの声は、それほどのガンダム通ではない僕でさえも耳についています。そんな池田さんと初めてお会いしたのは「シティーハンター’91」の時、そしてその次は「金田一少年の事件簿」の時。でもゲストでしたしなかなか時間のタイミングが合わず、ちゃんとご挨拶やお話が出来ずじまいでした。それが2001年「名探偵コナン」で赤井秀一を演じてもらった時から直接挨拶出来るようになって来ました。まあこの役名の由来や役割などわかる部分と見えない部分が話題になりやすいですしね。
それにしても赤井秀一であり諸星大ですか。だいたい池田さんの演じる役はセリフが少ないキャラクターが多い。まあ、演出する方も、あの声でキメるシーンがドラマ展開に強くクサビを打つことを期待してしまいますよね。その分、池田さんの声がググッと前に出てきて、我々の心をより強く打ってくれることになります。
池田さんのお酒好きは有名ですが、役者仲間とならともかく、出演してもらってる作品のアフレコ後以外で僕らはなかなかお目にかかれません。でも作品のキャラクター同様、豊かな武勇伝は耳にしており、「まじっく快斗1412」黒羽盗一役での出演を一番喜んでいるのは僕だったりして。
実は昨年春、季刊誌「アニメビジエンス」(僕も連載ページを持っている、アニメーション界を知るにはベストな雑誌です。書店では買えないのでぜひHPからチェックしてくださいませ。)でシャアをイメージしたトヨタ車「シャア専用 オーリス」を取材した事があります。これはシャアが好んで乗るという一点を考慮して作った車ですが、制作担当者に話を聞けば聞くほど、「池田さんの車じゃないか!」との思いが強くなった記憶があります。池田さんにこの件のお話を聞いた時も「ああ、あれはオレもいろいろシャアとして取材されたなあ」と笑顔で話してくれました。なんと搭載カーナビもシャアの声で池田さんがナビってくれるんですよね。素晴らしい!
ほぼ毎週「まじっく快斗1412」では快斗の家のジュークボックスが、快斗に毎回父親直伝“マジックの極意”を伝えています。これは実際にマジックの世界で使われている言葉を引用していますが、池田さん演じる父親・黒羽盗一のキャラクターを借りるまでもなく、マジな池田さんの人生訓も現れてると思います。だいたいこの番組、今はいない設定になってる盗一なので、このコトバだけしか出演がないこともしばしば。先にお仕事が終了した池田さん、そんな際もみんなで打ち上げに行くお店で待っていてくれることもあるんですよ。毎度こちらの「お待たせしてすみません」、という気持ちと、池田さんの「とにかく美味しいお酒をみんなで楽しく飲もうよ」、というベクトルが気持ちよく交差して、またそこからステキな夜が更けていきます。
みなさまご存知のように、この1月からあの大河ドラマのナレーションを声優としては初めて担当している池田さん。実は大河ドラマでは顔出しでの出演経験も何度もあるという筋ガネ入りの役者です。あの超渋いキャラクターヴォイスを毎週時代劇でも聞けるなんてすごくラッキーですよね!これからも赤井秀一・黒羽盗一だけでなくもっといろんな池田さんを、いや池田さん演じるキャラクターを楽しませてくださいね。仕事後の楽しく美味しいお酒は100%ご一緒しますから。あ、その後の2軒目にもついていかせてくださいね。