• 『アニメ村のステキな住民たち』アニ民170人目
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  • 2013.01.10

 2013年最初の登場は声優の深見梨加さんです。ここではいつものように梨加ちゃんと呼ばせてもらいます。梨加ちゃんと初めて出会ったのは1986年1月スタートのアニメ「ロボタン」から。ということは85年11月には会ってるんだよね。僕のアニメプロデューサーデビュー作となるTVアニメ「ロボタン」、梨加ちゃんには女性教師・竹松ウメ先生の役をお願いしていました。

 この先生のキャラクターがそれはそれはキップのいいアネゴ肌で、梨加ちゃんの見た目とは違うなあ、女性はというより声優さんって演技すごいなあ、ってガラスのこちらから見ていたことを思い出します。でも梨加ちゃんと言えばやはり「美少女戦士セーラームーン」のセーラーヴィーナス役です。あのキメゼリフは当時の女の子たちを熱狂させたのですが、アニメ界の大人の僕らも結構ハマっていましたね。

 僕としては「ロボタン」以降、仕事では何かとちょくちょくお世話になっていますが、「シティーハンター」では回を重ねて出演してもらいました。その時の神谷さんとのご縁が今でも続いているなんて、当時は想像もしていませんでした。…それは日本三大曳山祭りの一つ「秩父夜祭」のコトなのであります。

 あれは1987年12月3日のことでしたか、神谷さんに誘われるがままに西武線に乗って秩父駅に着くと、そこには梨加ちゃんやそのお母さんが待ち構えていたのです。そしてその場で持ってきてくれたお祭りのハッピに着替えて何が何だかわからないうちに絢爛豪華な屋台を引く太いロープをつかんでいました。このハッピ、本来地元の方しか着れないものですが、梨加ちゃんのお父さんが僕ら男性の友人にと手にいれてくれたものでした。

 それから12月3日が僕の年中行事の一つになってしまいました。この日記でもつい1ヶ月前をはじめ、何度も書いていますし、もう秩父の町には相当詳しくなりました。とにかく立場だけでも地元民と対等になれて、同じ町名の屋台を引くにつれ同チームメイトな感覚が楽しく、そのうち何人かは当然のように梨加ちゃんと同級生だったりするわけですからお祭りに溶け込むのも早い早い。

 時には一緒に梨加ちゃんの友人の新築宅にお邪魔して、屋上から名物の冬の花火を超真近にみたり、近所の無茶うまい焼肉屋で日付を超えて楽しんだり。そう言えば当時は気温が平気で氷点下だったような。早朝に帰る車の温度計表示にビックリしたものです。というわけで今でも梨加ちゃんとは仕事はもちろんですが、家族ぐるみのお付き合いが続いているわけで。ありがたいなあ、こんなのってあんまり無いよね、だって僕は梨加ちゃんちの両親を普通に「お父さん、お母さん」って呼んでるくらいですから。

 アニメもそうですが、梨加ちゃんは外国映画の吹き替えも相当です。キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、アンジェリーナ・ジョリー、ジョディ・フォスター、シャロン・ストーン…なんて並べると何だかシッカリした強い超美人ばかり。僕としてはやはり最初に出会ったロボタン・ウメ先生のキャラクターが今でもきっちり生きているのが嬉しかったりして。やはり本人のステキな笑顔の下に、こちらがビクッとするくらい冷静でしっかりした性格がオモテに出てきちゃうのでしょうね。演技としっかりしたトコはちゃんと梨加ちゃんに頼りながらも、どうかこれからも公私ともに強く楽しく優しくよろしくお願いいたしますね。