• ■07月02日
  • ■07月02日

  • 2007.07.02

 「名探偵コナン」は7月9日の放送から本編の音楽が久しぶりにバージョンアップします!ここしばらくの間、多忙な大野克夫さんの時間が許す限り、ゆっくりと音楽作業をお願いしてました。今までの音楽に対する新たなアレンジも加え、今までのコナン音楽ワールドを踏襲しつつ、すっかり新しいBGMへと生まれ変わりました。コナンで常時使用している楽曲の数は170曲ほどありまして、新たな10年って言い出した時に、次の時のコナンを担う作品に変えていきましょうってお願いしていたんだ。その大変な作業が終わり、ついに皆さんにお聴かせできる段階になりました!実は大野さんにはこの前の映画と今回のテレビの音楽を、ほぼ同時進行で作業してもらっていてね。映画「名探偵コナン紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)」の劇盤作りでは、その海や島の世界観をバックに、テレビとは違う新しいサウンドや楽器にこだわって曲作りをしてくれたんだ。そっちの証拠は映画「名探偵コナン 紺碧の棺(ジョリー・ロジャー)」サウンドトラックCDを聞いてもらえばバッチリだけど、これらを録音したのは東京・六本木の東京ミッドタウン近くにある最新鋭のスタジオ。特筆すべきはサントラ版の各曲タイトル。スワッチも大野さんと一緒に考えてつけさせてもらえる栄誉をいただきました。映画の内容に合わせて国際的な宝探し感じが出るようにだいたい海や島やトレジャーをイメージする英語な曲タイトルにしたんだけど、東京ミッドタウンがオープンする直前の時期だったこともあって、ボーナストラックの2曲目「アットミッドタウン」はそんなことをもじってつけてしまいました。ジャケット見て確認してみてね。というわけで9日の放送から大野さんのTVシリーズ新音楽ワールドの一端が垣間見えるのでお楽しみに。そしてバージョンアップされた曲や新しい曲は徐々に増えていくのでご期待下さいね。…でも16日放送の2時間SPには反映されてませんです…。

 そんな新しい音楽が使われ始める9日の「名探偵コナン」は、チャレンジ的なアニメオリジナル作品「リアル30ミニッツ」を放送するよ。この作品はアメリカのドラマ「24」と同じく、劇中と実際の時間の経過が同じなんだ。これは「コナンで生放送みたいにできたらおもしろいんじゃない?」というベテラン脚本家、柏原さんの一言から始まった企画でね。「じゃあ、どうせやるなら、時間もコナンの放送時間に合わせましょう!その中で実際に進行して解決できるような事件も必要だよね」と話し合ってはみたものの、なかなかそう簡単にできる話じゃなかったんだ。舞台のイメージは東京にある中野ブロードウェイという商店街モールのような建物。そんな商店街の午後7時30分に響く女性の叫び声!現場の発見者だ。食事のため、偶然そこへ来ていたコナン、蘭、小五郎、そして買物に来ていた灰原が遭遇してしまうこの事件の真相は?折しも商店街のテレビでは生放送のバラエティ番組が同時に進行。すべての出来事がリアルタイムで展開していく今回のストーリー、果たしてこの事件は放送時間内にちゃんと解決するでしょうか?コナンはそして灰原は、本件にどう関わっていくのか?なかなか見えない事件の本質は一体どこにあるのか?TVアニメーションとしては初の試み(?)と言えるこの30分は「24」を超えていると思います(笑)。どうかリアルタイムで手に汗握ってドキドキしてご覧下さい!…でもここに出てくるバラエティ番組、もしあったらホント面白そうだよ…

 そして「名探偵コナン」の前はモチロン「結界師」。9日は「黒芒楼の宣戦布告」を放送するよ。正守が夜行の幹部入りした次の今回からは何だかスゴイ話でね。烏森を狙う謎の組織、黒芒楼が本格的に烏森に攻め込んでくるんだ。夜だけじゃなく昼の烏森もターゲットにされちゃうんだけど、それって烏森学園だよね。こんな学校にヤツらはどんな手段を使って侵入してくるのか?そしてその時、良守、時音、限はどんな風に迎え撃つのか?すごくドハデなアクションが展開され、謎に包まれた黒芒楼の実力もかなり明らかになっていきます。とにかくこれからは、物語が一気にクライマックスに展開していく感じの、見応えたっぷりの濃い内容の連続!良守たちと黒芒楼の事実上の初戦を思う存分、コナン同様リアルタイムで堪能して下さい。

 それからスワッチは高校の同窓会に出席してきました。スワッチが通っていたのは愛知県にある高校でね。なんと今年はその高校卒業30年に当たってしまう年なのでしたー。いやー30年って一口に言っても実感できないし、やっぱ早いよねえ、時間過ぎちゃうの。で、30年たつとその年代が同窓会の幹事をやることになってるんだそうです。その後に催された同年会、ここにちゃんと参加したんだけど、ここは明らかにみんな今年「年男」「年女」というすごい集まりです。これはこれでかなり素敵な出来事であります。あいにくの雨の天気にもかかわらず、130人くらいの同級生が集まった中、ほとんどみな30年ぶりかというすごく懐かしい面々と再会できて、ワインは無くても楽しい時間を過ごすことができました。マイクを通して、あいさつさせてもらったけど、意外なくらいみんなが「名探偵コナン」をよく知っていてくれたことが嬉しくてね。「TV見て同姓同名かなと思ったけど、やっぱりお前か!」なんて言われて、コナンの人気、知名度はすごいなあとリアルにしみじみ実感。「子供と一緒に見ているよ」という人が多くて「今年の映画も観たよ」なんて言ってくれるとなんかコナングッズみたいなもの、あればあげたくなっちゃいますよね。キラキラしてた高校生時代、思い切りムチャをやった友人たちと楽しく面白く懐かしい時間を過ごして、これからそれらをどうやって作品作りのエネルギーに活かしていこうか、いろいろ思い出し笑いをしながらワクワク考えているんだ。幹事のみんな、本当にお疲れ様でした。同級生のそして同窓生の皆様、月曜夜7時から始まる「結界師」と「名探偵コナン」のアニメアワーをこれからもずっと応援して下さいませ!!