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『アニ民223人目』声優の家弓家正(かゆみいえまさ)さん
- 2014.04.03
今週のアニ民は声優の家弓家正(かゆみいえまさ)さんです。
家弓さんと初めてお話ししたのはけっこう最近なんです。「名探偵コナン」でFBIの上役ジェイムス・ブラック役としておりあらば登場していただいてます。でも黒ずくめの組織に迫るFBIなので、なかなか登場回数は多くないのですが、一旦登場するとキュっとその世界観が締まった気がするのは僕だけじゃあないはずですよね。
だいたい超ベテラン声優・家弓さんの経歴は本当にスゴい!デビューは1956年だそうで、すでにそこから僕より長い。出演されたアニメ作品のタイトルも「鉄腕アトム」「宇宙エース」「ビッグX」「ジャングル大帝」「あしたのジョー」などキラ星のごとくであります。実は僕の初めての映画「シティーハンター 愛と宿命のマグナム」では冴羽獠のライバル・シュタイナー役ですし「金田一少年の事件簿」「エンジェル・ハート」でも出演してもらってたりします。
家弓さんと言えば渋いのにその優しさを秘めたようなソフトヴォイスが特徴だと思います。演じることにより演じられるアニメキャラクターのそれまでの生き方や、そこで向いてる方向が見えてきそうなのがすごいのです。ジェイムスとしても目の前で起きている事件に対して、冷静に物事を分析し的確な指示を繰り出していく、そんなリアルなキャラクターが確かにスタジオの向こうにいます。そう言えば「ルパン三世vs名探偵コナン THE MOVIE」では峰不二子ファンであるなんていう素顔が出て、さらにそのお人柄に厚みが出たような。
家弓さんは役者人生としても経歴豊富で、実写のTVドラマにも多数出演されています。そしていくつもある家弓さんの役柄を見てると…あれ?意外に敵役というか悪役系が多いのに気づきます。ジェイムスからのお付き合いなのでそう思えなかったんですが、実際家弓さんは最後の悪役 、をされてる事がけっこう多いようです。それって見る方が、家弓さんのいろんな役の見事な演技にだまされ続けているということですね。それには素直に驚き強く尊敬します。
さて映画「名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)」では映画史上初めてFBIが登場!ジョディにキャメルにジェイムス。青山先生がポスターに描いた赤井秀一のコトは置いといてジェイムス・ブラックであります。まさか悪役を多くされている家弓さんが演じているので、ビックリするような展開をするんじゃないかって思ったり…しませんよね。でもジェイムスはFBIの上層部、映画でも何かを知って動いているような…。
スタジオ内ガラスの向こうでは今、家弓さんもマイクに向かって映画のラストの方のシーンが収録されています。見えないナゾが多い「名探偵コナン」のストーリーに、この映画で一つの新たな光が見えるかもしれません。青山先生も原作でもまだ描いてない灯りをジェイムスにも与えてるような気がする、これは家弓さんが演じてるからもあるのでしょう。これからもジェイムスとして黒ずくめに対抗するチームFBIをよろしくお願いいたしますね、家弓さん。