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『アニ民214人目』 声優の小林清志さん
- 2013.12.19
今週のアニ民は超ベテラン声優の小林清志さんです。
小林さんについて僕が紹介のように書くのもおこがましいのですが、今回の「ルパン三世vs名探偵コナンTHE MOVIE」で思いっきりお世話になったので、本当に嬉しくて少し書いてみます。で、ここではご本人に対してはそうは呼べないのですが、小林さんのことをスタッフで呼んでいるように、きよしさん(イントネーションは平板に)と呼ばせてもらいます。
僕がきよしさんと初めて会ったのは1987年「シティーハンター」の時です。確か冴羽獠と同じ匂いのする、傭兵仲間というかライバル的存在の役、クラークを演じられていた時だったと思います。ですが当時は次元の人、というだけでけっこう憧れていたりして、残念ながらほとんど会話も出来ず仕舞い。
その後も「名探偵コナン」にも何度か出ていただいていますが、やはり2002年映画「名探偵コナンベイカー街(ストリート)の亡霊」のジェームス・モリアーティ教授役や、2005年映画「ブラック・ジャックふたりの黒い医者」の馮二斉役あたりでしょうか。様々な役を演じられているきよしさんの姿はちゃんと僕の記憶に残ってはいるのですが、僕にしては珍しく敷居が高かった?のか、きよしさんと会話出来た記憶がほとんど無いのです。
もう数々の役者の大先輩として、CMや番組ナレーターなど超一流の活躍は皆の知る所ですし、僕も知識としてはかなり理解していても、きよしさん本人が持つ独特なオーラに気後れしていたとしか言いようがありません。
2009年3月に金曜ロードショーで放送されたTVスペシャルの収録時にはようやく少しお話しできました。まあ、コナン君にパパと呼ばれたりする、今までにあり得ないシチュエーションにご本人も大いにとまどったシーンも多かったのでしょう、その感想をお聞きしただけですが。「意外に面白かったな」という感想そのものがもう次元でしたよね。
「ルパン三世vs名探偵コナンTHE MOVIE」の収録も本当にお疲れ様でした。ロビーで少しの空き時間にもう今までの思いの丈をぶつけてお話ししてしまいました。映画を観ればわかりますが、次元の魅力爆発なのはもちろん、コナンに対してのなんというかヒトハダな対応が絶妙で、その辺についてどうでしたか?に対しては、「ちょっとタイヘンだったなあ」ですって。でも「またやってもいいかも」って言ってくれる言い方もやっぱり次元でした。とにかく次元パパ、いや次元というキャラはこの映画の最大の魅力と言っても過言ではありません。ここだけでも本当に大事です、ぜひ劇場のスクリーンでそれを感じ取ってみてください。
1969年に作られた「ルパン三世」のパイロットフィルムから次元として参加し続けているきよしさん。12月1日付読売新聞日曜版「オンリーワン」で「小林清志の次元大介」として紹介されていましたが、その中でも最後に載っていた「何がうけるかわからないね」という言葉、雰囲気含めてすごく好きです。実は今回の映画の最後の最後にも、ちょっと粋な面白おかしいリアクションをしてくれています。これからもどうか次元として、そして本物のオトコとしてのダンディズムを僕ら後輩に伝えていってくださいね。