ドーナツを食べようと選んでいたトキオだが、突然カレンに呼び出される。ちょっと待ってとお願いするが、今すぐと問答無用のカレン。今回問題の教科書歴史はシートン動物記。博物学者のシートンが自らの経験をもとに書いた物語で、中でも有名なのはロボと言う名の強く賢いオオカミの一生を描いた話。
1898年のアメリカ・ニューヨークへやって来たトキオとカレン。シートンは大自然を求め故郷のカナダに戻ることが多かったが、38歳の時にニューヨークへ移住したらしい。さっそくシートンを探そうとするが…甘い香りに誘われドーナツ店へ入るトキオ。やっと食べられたとドーナツを頬張っていると、オオカミを連れた男が入店してくる。何やらドーナツについて調べている様で、大きさや重さなど事細かにノートに記入していく。更にオオカミの名は『ロボ』というらしい。ロボは、ドーナツを食べた拍子にノートを机から落としてしまう。飛び込んできたのはシートンドーナツ記の文字! 目の前の男がシートンであると気づくトキオ。今回の真歴史は『シートン動物記はドーナツ記だった』と判明。
追跡不可能なドーナツは無いと、時には店主に怒られながらも様々なお店を食べ歩くシートンとロボ。ところが、そんなシートンにも取材出来ないお店があるらしい。その名は頑固親父のドーナツ店『ミセスドーナツ』。取材を受け入れて貰うチャンスを得るべく、NYドーナツフェスへ参加するシートン。優勝してドーナツ王の称号を得れば、全てのドーナツ店を10年間、無条件で食べ歩くことが出来るのだ。三人一組が参加条件の為、トキオとカレンも協力する。ちゃっかり変装して参加するアクダーマの姿も。小麦粉の知識やドーナツ作りの腕前などを試されながら、決勝に進出するシートンチームとアクダーマチーム。最終決戦はドーナツ大食い競争。どこか浮かない表情のシートンをよそに、カレンとビマージョのバトルはヒートアップ。遂にケンカを始め、ドーナツをこぼしてしまう。その光景に、ドーナツは争いの道具ではないと出場を辞退するシートン。しかし、その姿に心を打たれたミセスドーナツの頑固親父。取材受け入れを約束してくれた。
つい感動して、ドーナツが生む幸せの輪に取り込まれそうになったビマージョ。このままではシートンドーナツ記が完成してしまうとメカ戦へ。ドーナツメカを作り出したツブヤッキーは、大量のドーナツ爆弾攻撃! メカブトンロボモードに変形してキャッチするが…その量の多さに身動きが取れなくなる。助けを呼ぼうとカレン。選ばれたサソモビルは尻尾の毒針でドーナツメカを攻撃。更にメカブトンとスーパードッキング『ボカンマンモス』へ。長い鼻にドーナツ爆弾をまとめ一気に投げ返し、見事ドーナツメカを撃退する。
シートンドーナツ記は、すっかりニューヨークでベストセラーとなった。無事、ロボからダイナモンドも受け取って…。今回も、真歴史ボカンと見届けました!
『シートン動物記』は、アメリカの作家アーネスト・トンプソン・シートンが自らの経験を元に書いた、動物にまつわる様々な物語。
カナダの農園で出会った賢いオオカミについてまとめた『オオカミ王・ロボ』が評価されたことで数々の動物小説をまとめ、『シートン動物記』へと繋がった。