13話「人質救出大作戦!」
6月28日(木)ヨル23:58~
最後の依頼者はマキ(谷村美月)が借金をしている町金融の社長・南原満(菅田俊)。マキ(谷村美月)が依頼された役を演じきれば借金を棒引きにすると言って助けを求めてくる。マキと同じく、南原から金を借りている藤田敦夫(村田雄浩)が南原の娘・麻美(松本花奈)を人質にして事務所に籠城。藤田は20年前に別れたきりの娘・綾音に会わせろと要求し、綾音が来たら麻美を解放すると約束したという。藤田は成長した綾音の顔を知らないため、南原はマキに綾音を演じて欲しいと依頼する。
マキが何の情報も無ければ演じられないと断ると、南原はミネコ(白羽ゆり)にナイフを突きつける。南原は綾音を演じて麻美を助けなければミネコを殺すと脅し、マキは意を決して南原の事務所へ向かう。モンゾウ(山本耕史)はマキのネックレスに取り付けた超小型カメラで事務所の様子を確認し、情報を1つ1つ整理していく。マキは藤田から娘の情報を聞き出しながら役作りをしなければならなかった。
綾音として潜入したマキに年齢を訊ねる藤田。この日は綾音の20歳の誕生日だった。藤田は娘が自分の誕生日に気付かなかった事を不審に思うが、マキは誕生日プレゼントとして生まれた日の事を話してと話をすり替えて誤魔化す。別れた妻・朋美が綾音と名付けた事や彼女との馴れ初めを話し出す藤田。ところが、朋美の話をしていた藤田は突然窓を開け、今度は朋美を連れてこいと外の警察に向かって要求し始める。
モンゾウはミネコに、朋美として事務所に行くように指示を出す。南原はさすがにバレると呆れるが、モンゾウは藤田がミネコを妻として受け入れると確信していた。モンゾウには考えがあったのだ。20年前の藤田の様子を調べるため出かけて行くモンゾウ。
一方、ミネコが朋美に成り済まして南原の事務所に行くと、藤田は家族との最後の晩餐のためにすき焼きを持ってこいと警察に要求。死を覚悟した藤田は体にダイナマイトを巻き付けていた。藤田はもう関係のない麻美に帰っていいと伝えるが、麻美は帰る家がないと言って事務所に残る。麻美も悩みを抱えて死にたいと考えていた。食事をする藤田たちを見て、自分の家と同じように形だけの家族だと言い放つ麻美。
南原とケンカした母親が麻美を残して実家に帰ったのは1年前。離婚の危機を迎えているのに南原は謝る事も迎えに行く事もしないという。麻美は南原が迎えに来るのを母親が待っている事を知っていた。だが、南原は話しても無駄だと迎えに行く事を拒否していると言うのだ。
自分の家の状況を告白し、その場にいる皆と麻美が溶け込んだ後、死を思い止まらせるため、マキは藤田を説得する。しかし藤田は「もう芝居はいい」と言って皆を部屋から追い出してしまう。藤田はマキとミネコが偽者だと初めから知っていたのだ。モンゾウは調べ上げた藤田の家族の事をマキに伝える。出産予定日だった20年前の今日、朋美は心筋症になり、母子共に命を落としていた。藤田は妻と子供を一度に失った。それでも必死で生き続けた自分の事を死ぬ前に誰かに話したかったのだ。マキは、もう一度娘になって藤田を助けることを決意。警察の制止を振り切って事務所へと戻っていく…。