たぶらかし~代行女優業・マキ~

毎週木曜ヨル11:58

ストーリー

STORY

今週のゲスト

8話「女医のホンネ」

 マキ(谷村美月)は女医の中野加奈(浅見れいな)から親友役を依頼される。親友として合コンに参加し、恋が成就するようにサポートして欲しいという依頼内容だった。加奈はマキのサポートもあり、脳外科手術の名医と言われるエリート医師の一ノ瀬(田中幸太朗)を見事に落とすことに成功する。後日、マキは松平(段田安則)から加奈と一ノ瀬が婚約した事を聞く。加奈は引き続き、マキに親友として結婚式の司会、二次会の幹事などをやってほしいと依頼してきたという。

 マキは打ち合わせするため、加奈が父親から引き継いだ総合病院を訪ねる。加奈はこの病院の院長を務め、すでに一ノ瀬は医師として勤務していた。マキが帰った後、加奈は銀行員と融資の相談をする。銀行員は加奈が院長のままだったら融資は難しかったが、一ノ瀬が新しい院長になれば審査は問題ないと説明する。加奈の病院は潰れる寸前の所まできていたのだ。

 ある日、マキは一ノ瀬と友人たちの会話を偶然立ち聞きしてしまう。一ノ瀬は病院狙いで加奈と婚約し、他に女性までいるようなのだ。しかし、加奈の方にも一ノ瀬と結婚したい裏の事情があった。あの病院は加奈のミスによって患者が死亡。裁判沙汰は免れたものの信用はガタ落ちとなっていた。その病院の信用を加奈は一ノ瀬を院長にして回復させようとしていたのだ。

 マキは結婚式で流すビデオの制作を頼まれ、病院で患者や看護師のインタビューを撮影する。病院の人達は、仕事熱心で患者思いの加奈を心から慕い、一ノ瀬との結婚を自分の事のように喜んでいた。  既に加奈の病院で医師として働いていた一ノ瀬は、病院経営のために、加奈が古くから診ている患者たちを切り捨て、儲かる患者だけを相手にしようとしていた。一ノ瀬は効率が悪い上に訴訟を起こされやすい婦人科と産婦人科を廃止し、時間外診療も中止にしようと計画。銀行の融資は一ノ瀬が院長という条件付きだったため、加奈はこのやり方に納得がいかなかったが何も言う事ができない。

 目の前の患者を助けたい、治って喜ぶ患者の笑顔を守りたい…。そのために自分の病院があると加奈は考えていた。マキは加奈の患者への思いを聞き、一ノ瀬との結婚に疑問を抱く。そして一ノ瀬には他に女性がいる事を加奈に伝えるが、加奈は病院の再建のために多少の事は割り切って目を瞑ろうとしていた。

 夜、マキが加奈に編集したビデオを見せていると、加奈の携帯に着信が入る。電話に出た加奈は顔色を変えて飛び出していく。加奈が病院に駆け付けると、ずっと加奈が診つづけていた患者の裕太が、頭が痛いと言って病院に来ていた。加奈はグッタリしている裕太を助けようとする。しかし、一ノ瀬から無言の圧力をかけられ、加奈は時間外診療が中止になり診療できない事を裕太の母に伝える。別の病院へ向かう裕太を乗せた車を見送って呆然と立ち尽くす加奈。マキは加奈に歩み寄り、「あなたの心を決めてあげる」と声をかける。結婚式当日、マキはメイクをして加奈と一ノ瀬がいる式場の控え室を訪ねる…。

copyright2001-2012.yomiuri telecasting corporation. all rights reserved