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ストーリー#02

女がストーカーを殺すとき

10月11日(木)よる 23:58~0:38

ゲスト
安藤 沙織
(滝沢 沙織)
安藤 沙織(滝沢 沙織)
清掃員・水原のストーカー
行為に悩む美人OL
高橋 麻央
(ちすん)
高橋 麻央(ちすん)
沙織の同僚
水原 彰彦
(滝藤 賢一)
水原 彰彦(滝藤 賢一)
沙織の会社で働く清掃員

  わずか一滴で人を死に至らしめ、どんな科学捜査をしても絶対に検出されない毒薬。しかも効き目は24時間後に現われる。そんな完全犯罪を約束する究極の毒薬があるとネットで噂になっていた。同僚に内緒で上司の稲垣と付き合うキャリアOLの安藤沙織(滝沢沙織)。最近、沙織はある事に頭を悩ませていた。それが会社の清掃員、水原の視線だった。右手に包帯を巻き、汚れた服を着る水原。沙織が視線を感じた時、いつも水原は近くにいた。沙織は悩んでいる事に気付いてくれた同僚の麻央に水原の事を打ち明ける。  

 夜、沙織はマンションのポストに何か挟まれている事に気付く。それはナイフで切り込まれた沙織と稲垣の写真だった。その時、沙織は人の気配を感じて警察に通報する。沙織は水原の右腕の特徴を警察に説明し、対応した笹本直美(臼田あさ美)は毒薬の事を思い浮かべる。別の日、沙織はバーで隣に座った松井十一(綾部祐二)に声をかけられる。松井は完全犯罪が可能な毒薬の説明をした後、毒の瓶を渡して立ち去っていく。

 後日、沙織は稲垣の後を追って会議室へ入り、悩みを打ち明けようとする。だが、偶然、麻央が会議室に来てしまい、沙織は相談しそびれてしまう。残業中、沙織はうっかりコーヒーカップを倒し、麻央の机の重要な契約書にコーヒーがかかってしまう。沙織は麻央が書類をなくした事にしようと企み、書類をシュレッダーにかける。その時、視線を感じた沙織が振り向くと、そこには水原が立っていた。水原は「あなたは僕の天使。心配しないで下さい」と無表情のまま口外しない事を約束。沙織は凍てついて息を呑む。

 翌朝、沙織が出勤すると、水原が稲垣に頭を下げていた。水原は沙織を守るため、自分が契約書を間違って捨てたとウソをついたのだ。水原は「僕の気持ち、忘れないで下さい」と沙織に言い残して去っていく。帰宅した沙織は部屋の異変に気付いて怯える。稲垣にもらったガラスの靴が割られていた。沙織は汚い包帯の切れ端が落ちている事に気付き、水原の仕業と察する。沙織は水原に殺意を抱き、バッグから毒薬を取り出す。

 翌日、沙織はコーヒーに毒薬を一滴垂らし、水原がいるロッカールームへ向かう。沙織は前日の事を感謝し、水原にコーヒーを差し出す。水原は嬉しそうにコーヒーを口につける。次の日、沙織は24時間経過するのを自宅でそわそわしながら待っていた。その時、水原が部屋の前にやってくる。水原は苦しみながら部屋に入ってくると、合鍵を差し出して絶命する。沙織は駆けつけた直美、千葉健介(渡辺いっけい)に水原がストーカーだったと説明。水原の包帯を解くと、そこにはSAORIの文字と天使の絵の刺青が彫られていた。  

 水原の死因は心筋梗塞で、千葉は不審死として捜査を打ち切ろうとする。だが、直美は水原が沙織の部屋の合鍵を手に入れた方法が引っ掛かっていた。直美は噂の毒薬が関係していると疑い、千葉と一緒に沙織に会いに行く事に。沙織がマンションに帰ると、毒薬を受け取りに来た松井が待っていた。この後、直美はすれ違った松井の手の傷に気付き、後を追いかけるが途中で見失ってしまう。その時、係長の刀根山唯人(坂本あきら)から連絡が来て、直美は合鍵から水原ともう1人の指紋が検出されたという鑑識の結果を知る。  

 その頃、沙織の部屋に麻央がやってくる。麻央はガラスの靴を見て、自分も稲垣に同じ靴をもらったと明かす。麻央は状況が理解できない沙織に稲垣と交際していた事を告白。麻央は稲垣に振られたのは沙織がちょっかいを出したのが原因と考えていた。合鍵を作ってガラスの靴を壊した犯人は麻央だった。ずっと沙織を襲うチャンスを窺っていた麻央。それをいつも邪魔していたのが水原だった。麻央はナイフを持って沙織に襲い掛かり、駆けつけた千葉が助けに入る。数日後、水原のロッカーから薄汚れた日記が発見され、そこには驚くべき内容が綴られていた…。

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