新・ことば事情
4857「中等症」
2012年9月26日午前、大阪・豊中市内の小学校で、児童27人が「熱中症」と思われる症状で倒れるというニュースがありました。
その中で出て来た言葉に、
「中等症」
とう見慣れない言葉がありました。もちろん意味は、
「重症と軽症の間」
なのでしょうが、ふだんあまり目に(耳に)しない言葉です。
と思っていたら、『「新型うつ病」のデタラメ』(中嶋聡、新潮新書)という本の中に、この「中等症」という言葉が出てきました。
「中等症うつ病」
という表現です。やはり熱中症以外でも、病状を指す言葉として「中等症」は使われているようですね。
消防庁のホームページによると、
「『重症』とは、傷病の程度が3週間以上の入院を必要とするもの。『中等症』とは、傷病の程度が入院を必要とするもので重症に至らないもの。『軽症』とは、傷病の程度が入院加療を必要としないもの。」
とありました。「中等症」は「入院が必要」なんですね!それは結構、大変だ。
Google検索(10月17日)では、
「中等症」=13万8000件
でした。「熱中症」「うつ病」以外には、
「中等症高血圧」
という病名もありました。