消えた金メダルの謎
剣持警部ははじめ、美雪と共に鮫島ジムにやってくる。ジムに怪盗紳士から「本日17時に元重量挙げ選手、鮫島進の金メダルを頂きます」という挑戦状が届いたのだ。オーナーの鮫島の金メダルはこのジムの大事なシンボルで、2階のスタジオのガラスケースに保管されていた。このスタジオは防音のため、扉も厚くて頑丈。1つしかない窓の外は警官が警備し、剣持は怪盗紳士も手出しできないと自信を持つ。
そこに今北新聞の記者、亀井保が鮫島を取材するため、ジムにやってくる。鮫島は亀井を金メダルがあるスタジオに入れ、はじめたちはフロアの奥で休む事に。そして、剣持と新人インストラクターの若杉健太がジムのマシンで対決していると鮫島が現れる。総務課の鮎川由里がスタジオにいる亀井を見張っているという。鮫島はフロアの奥にある最新式バイクマシンをはじめたちに見せる。鮫島がペダルを動かしながらマシンの説明をしていると、剣持の無線に外の警官から連絡が入る。
外の警官はスタジオから大きな音がしたと剣持に報告。スタジオ前は鮎川と若杉が見張っていた。鮫島は怪盗紳士が現れたと考えるが、まだ犯行時刻になっていなかった。この後、はじめたちはスタジオのドアを開け、壁際で亀井の遺体を発見。亀井は頭を殴られていて、そばには血が付いたバーベルが落ちていた。はじめはバーベルのシャフト部分を見て、血痕がプレートの内側にある事に注目する。鮫島はガラスケースを見て絶叫。ガラスケースは割られ、金メダルはすでに盗まれていた。
剣持は鮎川と若杉が見張っていたスタジオの中に怪盗紳士が入った方法を考える。美雪はスタジオの窓が開いている事に気付き、若杉は怪盗紳士がこの窓から出入りしたと推理するが、はじめは窓から出入りしたら外の警官が気付くはずと考える。鮎川は扉の窓からスタジオを見張っていたが、その窓からはスタジオの壁側が死角になっていた。若杉は壁側にあった亀井の遺体も割れたガラスケースも見えなかったと明かし、鮎川は鏡にかかっているカーテンを開いた時は壁側も見えたと剣持に伝える。
鮎川は鏡のカーテンは最初閉じていたが、しばらくすると開いていたと証言。鮎川が見張っていた時、亀井の背中が鏡に映ったという。その時、亀井は一生懸命メモを取っていたらしく、剣持は少なくとも、その時までは亀井が生きていたと判断する。鮎川はその後、亀井がリモコンで鏡のカーテンを閉め、姿は見えなくなったと証言する。この後、はじめは亀井の手帳を読み、おかしな点に気付く。はじめはガラスケースの上を確認後、バイクマシンのペダルを調べて何かを発見。はじめは事件の真相を見破り、「必ず真犯人を捕まえてみせる。ジッチャンの名にかけて」と美雪に言い放つ。
登場人物
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怪盗紳士
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鮫島進
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亀井保
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若杉健太
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鮎川由里