◆ことばの話1125「若々しいと若い」
女性は特にそうですが、男性でも「若い」というのは誉め言葉になります。だれしも、
「若いねえ」
と言われた方が喜びます。まあ、子供の時は、
「お兄ちゃんだねえ」「お姉ちゃんだねえ」「大人だねえ」
というような誉め言葉がありますが、これは、
「精神的な年齢(成熟度)」
を誉めているのです。12歳なのに20歳くらいの、そして20歳なのに30歳くらいの精神年齢があれば「大人だねえ」と言われますが、20歳なのに30歳の「お肌」「風貌」を持っていても「大人だねえ」とは言われません。
「老けてるねえ」
と言われるのがオチです。
ここで考えたいのは「若い」と「若々しい」の違いについてです。
おそらく太古の昔から「若さ」は、なかなか手に入れることが出来ないので、そして「若い」ということは、「死までの時間がたっぷりある」ということから、価値を認められてきました。しかし、あまりにも「若いものだけに価値がある」という風潮が強まることには疑問を感じます。「年相応に年齢を取る」ことは、決していけないことではありません。本来、年だけ取ってそれにふさわしい知恵を身に付けていないことは、価値の低いことではないでしょうか。
「若い」ことより「若々しい」ことを目指す方が、よりよい年の取り方ではないのかなあ、などと考える私は、もう既に若くはないのでしょう。でも、「若々しく」はありたいと思いますね。
2003/4/5
◆ことばの話1124「バグダッド」
3月20日以来、毎日何十回となく耳にするようになった都市の名前に、
「バグダッド」
があります。もちろんイラク戦争がらみです。これは、外来語(=日本語)として正確に言うと、「バ」「グ」「ダッ」「ド」と、(促音のちっちゃい「ッ」を除いて)すべて濁ります。字幕表示などは確かにそうなっているのですが、アナウンサーや記者がそのとおり発音しているかといえば、大変「微妙」です。かなり多くの人が、
「バクダット」
というふうに、「ク」と「ト」は濁らずに読んでいるように聞こえるのです。
実際、自分で口に出してみても、かなり意識しないと、すべての音を濁音にするのは難しいのです。
思うに、(日本語を母語とする人、という意味での)日本人は、濁音が連続して3つも4つも出てくる言葉に慣れていないから、自然と、途中に清音を入れてしまうのではないでしょうか。でも、北関東や東北地方の人は、「バグダッド」と言いやすいかもしれないので、
「日本人は・・・」なんて大上段に振りかぶるのは、間違いのようですね。「テレビに出てきてリポートしている人たちは」と限定しておきましょう。
話は逸れますが、「バグダッド(Baghdad)」の最後の「ド」は、もしかすると、スペインの「マドリッド(Madrid)」の「ド」と同じようなものではないでしょう?いえ、思いつきです。確かな証拠はありません。アラビア語も知りませんし。でもスペイン語では、語尾の「d」は、はっきりと発音しないし、その前のところにアクセントが来るので、日本語の外来語にする時も「マドリッド」という表記と「マドリード」という表記の2種類があると思います(「リッ」「リー」のところにアクセントが来る)が、実際に発音を聞いていると、
「マドリッ(ツ)」
というふうに聞こえます。最後の「d」は、子音だけだけど、発音されているのです。そして、「都市、街」を意味する単語「シウダー(ciudad)」も、最後に「d」がつきますが、しっかり発音されずに、「シウダー(ッ)」というふうに聞こえます。よく似ています。
それから類推すると、「バグダッド」の最後の「ド」も、
「バグダッ(ツ)」(「ダッ」にアクセント)
というふうなものなのかも知れません。思いつきです。ほんとかどうかはわかりませんよ。
アラビア語に詳しい方、メールお待ちしています。あ、でも「バグダッド」は英語か。
2003/4/3
◆ことばの話1123「命名権2」
「平成ことば事情1015」で紹介した「命名権」の続報です。今朝(3月15日)の読売新聞にこんな記事が。
「グリーンスタジアム神戸 YAHOO!BBスタジアムに〜今季から」
本文を読んでみると、
「プロ野球オリックス・ブルーウェーブの本拠地『グリーンスタジアム神戸』の名称を決められる『命名権』を、ソフトバンクグループが購入することが十四日決まり、今年のシーズンから『YASHOO!(ヤフー)BBスタジアム』に名前が変わることになった」
とあります。へえ、「味の素スタジアム」に続いてGS神戸もか。スタジアムの所有者は神戸市。ソフトバンクは2年間の命名権を総額2億円で購入するそうな。「17日の神戸市議会の承認を得て正式決定し、31日の同スタジアムの開幕戦から採用される」とのことです。
けっこう急な話ですね。グリーンスタジアム神戸がそういう動きを起こしていることは、前に「ことば事情1015」にも書いてありますが、今シーズンからとはね。
これを見て、思ったことを書きますね。
「名前を売れる」(名づけの権利と名前の使用権が売れる)というのは、大変、資本主義的な現象だと思います。特に、特徴的なのは(あれ。重なっているかな)、動かすことの出来ない競技場(不動産かな)の名前を売り買いしているという点です。動かせないという意味で言うと、スタジアムの名前はランドマーク的な、一種の「地名」としての働きをしていると考えられでしょう。2年間は「YAHOO!BB(ヤフー・ビービー)スタジアム」でもそのあとはまた名前(地名)が変わってしまうというのは、ファンの方にとっても地元に住んでいる人にとっても、とても大変落ち着かない状況です。
このところ注目されている、「平成の大合併」で新しい「市」が誕生しましたが、それで消えてしまった地名と同じように、「勝手にいじっていいのだろうか・・・・」という疑問と不安が過ぎります。
売れるものなら何でも売ってしまっていいのかなあ。皆さんはどう思われますか?
そう言えば、これまでユニフォームの胸の部分のスペースに名前を出してくれるスポンサーが、Jリーグの中で一チームだけなくて、自チームの名前である「VISSEL」と書いていた「ヴィッセル神戸」に、「胸のスポンサー」が付いたというニュースも、先日聞きました。ただ、そのスポンサーというのが、地元・神戸の「川崎重工業」だったので、胸には 「KAWASAKI」
の文字が入ると。そうすると、同じJリーグの、
「川崎フロンターレ」
と区別が付きにくくなる・・・というような記事だったのです。川崎は「神戸製鋼」か「神戸屋」にスポンサーになってもらったら、もっと事態は複雑化します。まあ、川崎フロンターレは2部にあたる「J
2」なので、ふだんのリーグ戦では当らないのですが、ナビスコカッップとか天皇杯などのカップ戦では、十分当たる可能性がありますからね。
これがもし、スタジアムでも起きると、例えばもし大阪の「長居スタジアム」の命名権を「東京タワー」の会社が買ったら、その日から長居スタジアムは「東京タワ―」と呼ばれてしまいます。もし「東京タワー」の命名権を「通天閣」が買ったら、明日から東京タワーは「通天閣」と呼ばれてしまいます。やーやーこしー!!
でも、全国に「銀座」が溢れてたりするからなあ。どうなんでしょうねえ。
2003/4/4
(追記)
ああ、これを書いてからもう3年。すっかり「命名権」(ネーミング・ライツ)という言葉も一般的になりました。
そのきっかけであった「グリーンスタジアム神戸」→「ヤフーBBスタジアム」の命名権のスポンサー契約の行使期間が切れて、今度は神戸空港への就航を表明している航空会社「スカイマークエアラインズ」と新規の契約を結び、これからは、
「スカイマークスタジアム」
と呼ばれることになるとのこと。契約は3年間で、契約金は2億円だそうです。2005年2月11日の産経新聞などにこの記事が出ていました。2月10日に発表されたものです。
2005/2/11
(追記2)
毎年12月に東京・国立競技場で開かれてきた世界クラブ選手権、これまでは20年以上「トヨタカップ」と呼ばれていたサッカーの大会ですが、トヨタがスポンサーを下りて「トヨタカップ」の名称はなくなりました。(去年からだったかな。)また今年からは、会場も国立競技場ではなく、横浜や名古屋など、何か所かに分かれるというような報道がありました。その際に知ったのですが、「横浜国際総合競技場」の名称がネーミングライツで、
「日産スタジアム」
に変わっていたとのこと。また、世界クラブ選手権の時のようにFIFAが主催する大会の時だけは、「日産」という名前は使わないことになっているそうです。もとは「トヨタ」カップだから「日産」は好ましくないのだろうか。
ネットで検索したところ、去年の秋に横浜市との間で合意に達し、2005年3月1日のJリーグ開幕字から「日産スタジアム」の名称を使用することになっていたようです。契約期間は5年で契約金は、年4億7000万円という巨額です。横浜市、もうかりまんな。
それとプロ野球の球場名、新規参入などでスタジアム名が変わっていますが、スカイマークスタジアムに続いてか(?)、ダイエーがソフトバンクに変わったことを受けて、福岡ドームは、
「ヤフードーム」
になっていたのです!これもネットで調べると、(毎日新聞電子版・2月25日)
「福岡ソフトバンクホークスマーケティングは2月25日、福岡ドーム(福岡市中央区)の命名権(ネーミング・ライツ)をソフトバンクグループのヤフーに、5年約25億円で売却することで正式合意したと発表した。新名称は「福岡Yahoo!JAPANドーム(略称・ヤフードーム)。 契約期間は来月1日から10年2月末まで。」
と載っていました。正式名は長いな。
このあいだまで神戸のグリーンスタジアムのことを「ヤフーBBスタジアム」と呼んでいたのに、今度はヤフーがスカイマークで福岡がヤフー・・・ややこしいいなあ。
なんとかしてくれい!
2005/3/14
(追記3)
上の追記2で「トヨタカップの名称はなくなった」と書きましたが、ごめんなさい、なくなっては、いないようです。
それとは別に、10月18日の読売新聞のサイトニュースで、こんな記事が。
東京・有楽町マリオン7階の映画館『丸の内ルーブル』の命名権を、サロンパスでおなじみの久光製薬が買取り、12月にも、
『サロンパスルーブル丸の内』
という名前になるそうです。映画館でのネーミング・ライツの行使は、日本初とのことです。それだけネーミングライツ(命名権)という考え方が、いろんな分野に浸透してきたということですかね。
2005/10/19
(追記4)
もう命名権もそれほど珍しくなくなってしまったので、特に追記はしていなかったのですが、今朝(2007年5月3日)の朝刊を見たら、サッカーJ1の「ヴィッセル神戸」がガンバ大阪を迎えての「阪神ダービー」(そんなのあるのか)となるホームゲームの前売りが好調で、当日券の発売はしない(できない)という記事が出ていました。そこに書かれていたヴィッセル神戸のホームスタジアム名が、「神戸ウイングスタジアム」ではなく、
「ホムスタ」
となっていたのです!なんだ?ホムスタって?調べてみると、命名権(ネーミングライツ)売却に伴い、2007年3月1日から呼称を、
「ホームズスタジアム神戸」(略称・ホムスタ)
に変更したのだそうです。知らんかったなあ。
ホムスタ・・・ハムスターみたい・・・。
2007/5/3
◆ことばの話1122「手亡」
秋田放送の先輩アナウンサーに頼まれた本を送ったところ、お礼にと、「菓子折り」が送られてきました。わーいと素直に喜んで、アナウンス部の3時のお茶の時間に、いただきました。ありがとうございました。
さて、このお菓子、見た目は黄金色の皮にくるまれて中には「あんこ」が入っていそうな、ごく普通のまんじゅうですが、アルバイトのDさんが、
「中は何が入っているんですか?『萩の月』(仙台銘菓)みたいにクリームですか?」
と聞くので、
「いや、クリームじゃないだろう。ごく普通に『あんこ』でしょう。おそらく『白あん』じゃないか?」
と言いつつ、包(くる)んである包装紙を見るとそこに、原材料が記されていました。その原材料の中に、ひとつ、不思議な文字が記されていたのです。
「手亡」
え、なにこれ?「手」が「亡くなる」の?お、おそろしい・・・これじゃ「どくいり きけん」じゃないか!(もう、この言葉は皆さん忘れているんでしょうね。知らない方のために言っておくと、あの「グリコ森永事件」の犯人「かいじん21面相」がお菓子の箱に残したメッセージです。このあとに「たべたら、しぬで」と綴られていました。)
というようなことはまずないだろうけれど、そもそもこの「手亡」って、どう読むのよ?「テボウ」でいいのかな?
このお菓子の製造元に電話して聞いてみました。すると、
「ええ、テボウと言って、あのう、お豆なんですけど・・・。」
マメ?豆なんですか。「てぼう」って。念のため『日本国語大辞典』で「テボウ」を、おそるおそる引いてみました。の、載っていた!
「手亡」=インゲンの一種。形の大きさにより、大手亡・中手亡・小手亡に分けられるが、一般に大手亡をさして呼ぶことが多い。各穀物商品取引所に上場される。手亡豆(てぼまめ)。」
やっぱり、豆か。
ホッっと安心して一口食べました。中は、普通のおいしい「あんこ」でした。
実は、こんなことをわざわざ調べる私も、中身は「マメ」なんです。
2003/4/4
◆ことばの話1121「朝食をしたためる」
イラクの戦争が始まって1週間。短期終結は、やはり難しそうだという気配が見えてきました。(そうこうしているうちにさらに1週間が経ち、バグダッド包囲網が狭まってきました。)
今、ボブ・ウッドワード著・伏見威蕃(いわん)訳『ブッシュの戦争』(日本経済新聞社、2003、2、24)を読んでいます。この本には、9・11以降、アメリカがビンラディンを追ってアフガニスタンのタリバンを攻撃した時の、ブッシュ大統領周辺の大変興味深い事実が記されているのですが、その冒頭で、ちと引っかかる表現がありました。そこにはこう、記されていたのです。
「のんびりと朝食をしたためていた。」(3頁)
ん?「朝食をしたためる」?私の語彙の中では「したためる」は「手紙」や「日記」「文章」を「書く」動作に限られます。「朝食をしたためる」というのは、誤植ではないのか?と思って、手近な『新明解国語辞典』(三省堂)を引いてみました。すると、なんとそこには、
「したためる(認める)=(雅語では、処理・支度の意)(1)「食事する」意の老人後。「朝食(昼食・夕飯)をしたためる」(2)主体の意志を文章に表現する。「お困りの様子に、一筆認めました(=お手紙を書きました)」「入院中に出会った人びとへの思いを詩に認めた。「"お会いしたい"という歌を認めたて紙が届いた」
とあって、一番最初に「食事する」という意味が認(したた)められているではありませんか!「老人語」などとも認(したた)めてありますが。
訳者の伏見威蕃氏は一九五一年生まれ。この「朝食をしたためる」以外にも、テロの「犯人」に当たる言葉を「下手人」と訳したりと、この本には『新明解国語辞典』が言うところの「老人語」が豊富ではあります。
インターネット上で実際に「食事をする」という表現として「したためる」は、どのくらい使われているものなのでしょうか?Google検索してみました。
「朝食をしたためる」・・・4件
「昼食をしたためる」・・・4件
「夕食をしたためる」・・・0件
「夜食をしたためる」・・・0件
「手紙をしたためる」・・492件
「したためる」・・・・4420件(3月28日しらべ)
ということで、やはり「したためる」全体で4420件あるうち、1割強にあたる492件が「手紙をしたためる」で使われています。そして、「朝食」「昼食」はそれぞれたったの4件。「夕食」「夜食」にいたっては、1件もありませんでした。
インターネットの掲示板「ことば会議室」にこの「朝食をしたためる」を書いたところ、Yeemarさんと後藤斉さん、kmさんから書き込みをいただきました。ありがとうございます。それによると、Yeemarさんが「新潮文庫の100冊」のCD―ROMで検索をしたところ、梶井基次郎の短編集『冬の日』に、
「夕餉をしたために階下へ降りる頃は」
という記述があるほか、後藤さんによると、「新潮文庫の100冊」には、他に翻訳物も含めて「したためる」が10例あり、福永武彦の『草の花』の中に3例あるそうです。
「朝食をしたためてから、私は外科病棟の個室に汐見の顔を見に行った。」
「冷たくなった汁で食事を認めた。」
「藤木と向き合って食事を認め始めた。」
また、ほかのウェブでも「をしたため」で検索してくれました。
*小松左京『探検の思想』(1966、11、25)
「福知山で昼食をしたため、そのまま待ちも見物せずにあわただしく出発した。」
というのもあるそうです。この「したため」は、「〜したから」と形が同じなので勘違いする人もいるかもしれませんね。このほか、
*内田康夫『長崎殺人事件』(2001、8、24、光文社電子書店:1987年にカッパ・ノベルス)
「郡司は諦めて、ほかのスタッフと一緒に、遅くなった昼食をしたためた。」
*丸谷才一『食通しったかぶり(神戸の街で和漢洋食)』(文春ウェブ文庫版、『文藝春秋』昭和47年10月号)
「あるいは乾物と納豆と豆腐の味噌汁で朝食をしたためながら、」
*大岡昇平『堺港攘夷始末』(1989年12月中央口論社刊)
「夕食をしたためた後に、半隊に自由行動の許可が出た。」
「住吉新家通りの有名な伊丹屋の表座敷奥座敷に上って昼食をしたためた。」
「天下茶屋で昼食をしたためた。」
*岡本好古『日本海海戦』(「徳間web書店」版:初出1976年6月、新人物往来社)
「藩侯は側近の者と昼食をしたためていた。」
といった例を教えていただきました。kmさんは次の5例を。(ご紹介いただいたものを、短くカットしています)
*夏目漱石『明暗』
「温泉場の広告絵を眺めながら、昼食(ちゅうじき)を認ためていると、」
*島崎藤村『夜明け前』
「峠を降りて昼食を認めていると、」
*福永武彦『死の島』
「それを聞きながら床を上げる、洋服に着替える、簡単な朝食を認める、」
「女は和室の卓袱台に向き合って、夕食を認めていた。」
「わたしたちは場所を移動して襲い夕食を認めることにしたが、」
いずれの例も、「朝食」「昼食」「夕食」といったもの「を」したためていますが、「カツ丼」とか「スパゲッティ」とか「うどん」「そば」というふうな具体的な食べ物の名前は登場しません。そういう意味ではたしかに「したためる」は「食べる」と同義ではなく「食事する」と同義のようですね。あっと、そろそろ、昼食をしたためる時間だ、失礼します。
2003/4/4
(追記)
『ブッシュの戦争』、読み終えました。最後の方で、また「したためる」が出てきました。こんどは「昼食」です。
「ふたりはライスを交えて昼食をしたため、パウエルは八月の混乱の話を持ち出した。」
ライスと言ってもご飯ではありません。国家安全保障問題担当のコンドリーザ・ライス大統領補佐官のことです。「ふたり」というのは、ブッシュ大統領とパウエル国務長官です。これ、「〜したため、」で切ってしまうと、「〜したから」という意味に取られそうですね、やっぱり。
2003/4/5
(追記2)
『ブッシュの戦争』の続編、『攻撃計画〜ブッシュのイラク戦争』を読みました。その中で
『ブッシュの戦争』で出てきた「したためる」が、この『攻撃計画』でも、やはり出てきました。
「三月二一日、チェイニーはブッシュと早い朝食をしたためていた。」(147ページ)
ホワイトハウスでは、朝食を「したためる」んですね。これは、英語の方も「したためる」にあたるような単語が使われているんですかね?(つまり単純に「食べる」にあたる「eat」ではなくて。)
2004/11/11
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