- 第19話
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華麗なる逆転 3rd Trial3月2日(土)夕方5:30~
葉桜院で絵本作家のエリスが殺害され、尼僧のあやめが容疑者として逮捕される。絶対安静の成歩堂はあやめを弁護してほしいと天才検事の御剣に頼む。初めて弁護士として法廷に立った御剣はかつての妹弟子である検事の狩魔冥と激しくやり合い、御剣は七支刀が凶器ではない事を立証する。そして住職の毘忌尼の証言から事件当夜、何者かがスノーモービルを使った事が判明。犯人がスノーモービルを運転し、凶器を吾童川に捨てた可能性が浮上し、御剣は事件当夜、外にいた矢張を証人として召喚する。
矢張は事件当夜、おぼろ橋のたもとにあるボロ小屋の極楽庵で寝てしまい、雷で起こされたと証言。落雷した橋は燃え、そこに現れた成歩堂は橋を渡ろうとして川に落ちたという。おぼろ橋に落雷があったのは午後10時45分だが、矢張が成歩堂の件で救急に通報したのは11時15分。御剣は30分のズレが存在するのはおかしいと矢張の証言の矛盾を突く。矢張は橋の前で夢中でスケッチし、描き終えた頃に成歩堂が現れたと証言する。そして矢張はその時に描いたスケッチを証拠として提出。そこには炎上する橋とその上を飛び越える女性の人影が描かれていた。
御剣は橋の上に浮かぶ女性について訊ね、矢張はあやめだと答える。矢張は炎上する橋の上を飛び越えるあやめの姿をはっきりと見ていた。御剣も冥もこの証言に困惑する。矢張はあやめが頭巾を被っていたと証言するが、事件当日、あやめは頭巾を成歩堂にプレゼントしていて、御剣は橋の上に浮かぶ女性はあやめではないと言い放つ。だが、矢張はあやめが橋を飛び越えた証拠があると訴え、あやめの頭巾についていた水晶を突き付ける。橋のたもとに落ちていたという水晶には血痕が付着していた。
御剣は水晶の大きさからあやめの頭巾の水晶ではないと否定するが、橋を飛び越えた人影の正体を特定する重要な証拠だと矢張に感謝する。あの夜、水晶を失い、血を流した人物は殺害されたエリスだけだった。エリスが持っていた杖には水晶がはめこまれていたが、殺害現場に残された杖は水晶が欠落していたのだ。御剣が橋を飛び越えたのはエリスだと訴えると、冥は事件当夜、エリスは葉桜院の自室にいたと反論し、水晶と事件は無関係だと主張する。
裁判官はこの水晶と事件は関係があるのかと御剣に最終確認をする。御剣は水晶が示す意味を立証できるのかと自問自答しながら成歩堂の姿を脳裏に浮かべる。どんなに窮地に立たされても決して諦めず、依頼人を信じて最後まで戦う。それがこの裁判を御剣に託した成歩堂のやり方なのだ。御剣は立証できるかではなく、立証するしかないと腹を括って…。