ストーリー

第7話
第7話
逆転のレシピ 1st Trial
11月17日(土)夕方5:30~

 弁護士の成歩堂龍一、助手の綾里真宵がいる事務所に糸鋸刑事が怒鳴り込んで来る。糸鋸は1ヵ月前の毒殺事件で素人以下の弁護をして惨敗した成歩堂に激怒する。だが、成歩堂はその裁判に全く見覚えがなかった。ニセ成歩堂が勝手に法廷に立って弁護したのだ。糸鋸は再審理を成歩堂に要求し、成歩堂たちは留置場にいる依頼人に会いに行く。依頼人は以前弁護した須々木マコだった。成歩堂は裁判で弁護したのが自分の偽者だった事を伝え、マコはニセ成歩堂が関西弁だった事を思い出す。

 婦人警官を辞めてレストラン吐麗美庵(トレビアン)の店員として働いているマコ。1ヵ月前、男性客2人が来店した時に事件は起きたという。男がもう1人のコーヒーのカップに毒を入れ、それを飲んだ男は絶命。マコはあまりの出来事に気絶したと明かす。だが、店長や他の客は事件が起きたテーブルには男1人しかいなかったと証言。完全に証言が食い違っているが、マコは確かに2人いたと主張。成歩堂と真宵は事件の調査のため、吐麗美庵を訪れる。店長の本土坊薫は被害者がイヤホンで宝くじの当選番号のニュースを聴いていたと証言。被害者は5000万円の宝くじを当て、マコはその宝くじを奪うために毒を盛ったと考えられていた。テーブルに薬の袋があったという新事実が明らかになり、成歩堂はマコを信じて戦うしかないと決意がみなぎる。

 翌日、マコの再審理が行われる。相対するのはライバル検事のゴドーだった。証言台に立った糸鋸は事件について説明する。被害者はコンピュータ会社のプログラマー、岡高夫。猛毒の青酸カリはコーヒーカップから検出され、飲み跡も残っていた。5000万円が当選した岡の宝くじを持っていたのはマコで、エプロンから毒薬の小瓶も発見されたのだ。小瓶に付着していた指紋もマコのものだった。成歩堂はエプロンの派手に付いた赤いシミは何かと質問。血痕かと思われたが、マコはケチャップだと答える。

 そして、成歩堂はテーブルに薬の袋があったという新事実を明らかにして反撃を開始。この薬に毒薬が仕込まれていたと推理する成歩堂だったが、ゴドーはすでに調査済みだと余裕の表情を浮かべる。それは耳鼻科の薬袋で、中身は入っていなかったという。事件前日、同僚とケンカした際に左耳の鼓膜が破れた岡。処方されたのは飲み薬ではなく、耳に垂らす外用薬だった。裁判長はこれ以上の審理はムダと判断するが、成歩堂は弁護側の尋問を要求し、糸鋸が手配した江戸っ子職人、五十嵐将兵が目撃者として証言台に立つ。成歩堂は事件当日、吐麗美庵にいた五十嵐の証言の矛盾を糸口に反撃を試みるが…。